#JFS-B審査 #サプライヤー管理 #購買ルール

JFS-B審査で問われる「サプライヤー(購買先)管理」。危険な原料を工場に入れないための防波堤づくり

公開日:2026/03/10 | 執筆者:食品安全コンサルタント
工場を守る「購買の壁」

食品工場の安全管理において「自社工場の内部」の衛生管理も重要ですが、それ以上に恐ろしいのが「入庫した時点ですでに汚染(食中毒菌、アレルゲン、異物)されている原料」です。
どんなに自社で加熱や殺菌を頑張っても、元の原料が危険な状態であれば、最終製品の安全を保証することはできません。

そのため、JFS-BやISO22000などの食品安全規格では、必ず「サプライヤー(原材料の仕入れ先・購買先)の評価と管理手順」が厳しく審査されます。
「社長の知り合いだから」「いつもこの問屋から買っているから」という属人的な理由での仕入れから脱却し、ルールに基づいたサプライヤー管理を構築する方法を解説します。

なぜ「サプライヤー管理」が審査で引っかかるのか?

JFS-Bの審査において、購買・調達の項目で不適合(指摘事項)を受けやすいのは以下のパターンです。

  • 「誰が・どういう基準で」仕入れ先を確定しているのかルールがない
  • 承認されていない急ぎの原料(スポット品)が、現場の判断で納品されて使われてしまう
  • 取引先の衛生状態(管理体制)を証明する書類(規格書など)を取っていない

食品事故につながるリスクを工場内部へ持ち込ませないためには、受入前の「防波堤」が必要です。

JFS-Bで求められるサプライヤー管理の3ステップ

ステップ1:「新規取引先」の評価と承認ルール

新しく原材料を仕入れる際、「価格が安いから」という理由だけで採用してはいけません。
「サプライヤー承認手順書」を作成し、以下の項目を確認するルールを設けます。

  • 製品の規格書(アレルゲン情報、添加物、微生物基準などの記載)を取り寄せる
  • 相手先がHACCPや第三者認証(JFS, ISO等)を取得しているか確認する
  • 認証がない場合は、相手先の衛生管理状況をアンケート等で確認する

これらの確認を経て、初めて品質保証の責任者が「承認リスト」に追加します。

ステップ2:「承認リスト」の共有と、現場での受け入れ確認

品質保証部がいくら評価していても、現場の受け入れ担当者がそれを知らなければ意味がありません。
最新の「承認サプライヤーリスト」と「承認原料リスト」を現場に掲示または共有し、トラックで納品された際に「このリストに載っている業者・原料か?」「外箱に水濡れやネズミの齧り跡はないか?」「温度は適切か?」を確認してから工場内に入れるようにします。

ステップ3:定期的な「再評価」

一度承認したら終わりではありません。「年に1回」、既存のサプライヤーについても「異物混入のクレームはなかったか」「トラブル時の対応は迅速だったか」を総合的に再評価(モニタリング)し、問題が多い業者には改善要求や取引の停止(見直し)を行う仕組みが必要です。

まとめ:サプライヤー管理は「品質保証の玄関口」

「うちは小さな工場だから、大企業のように取引先を監査なんてできない」と諦める必要はありません。
必ずしも現地に足を運んで監査する必要はなく、アンケートや規格書の確認、納品時の温度チェックなど、自社の規模でできる「身の丈に合った評価の仕組み」を文書化し、運用することが大切です。

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規格書の取り寄せから、サプライヤー評価表のテンプレート作成など、JFS-B審査に対応した「現場で回るサプライヤー・受け入れ管理手順」の構築をサポートします。

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